ジェレミー・シーゲルの『株式投資の未来』を読んだ

f:id:gantt:20170609234756j:plain

 

投資についてあれこれ調べていると、ジェレミー・シーゲルの『株式投資の未来』に行きあたった。

米国株についてブログを書かれている方の何人かがこの本を取り上げられており、その投資方針を採用されていた。

 

株式投資の未来?永続する会社が本当の利益をもたらす

株式投資の未来?永続する会社が本当の利益をもたらす

 

 

 

さっそくamazonで注文し、読んでみた。

いくつかキーワードを思い起こしつつ、そこから学ぶところをまとめておく。

 

成長の罠

成長著しい企業の株価は確かにぐんぐん上がっていく。

株価が上がると、キャピタルゲインはぐっと増える。

リターンも大きいように見えるが、本当にそうだろうか?という話。

 

本の中でIBMというIT企業と、PhilipMorris(PM)というタバコ企業が比べられていた。

1950年代、IBMの成長は著しかった。

それに対してPMの成長はそれなりのものだった。

 

IBMに投資した方がリターンが大きいような気がするけれど、実際には同じ額を投資したときの50年後のリターンはPMの方が大きかった。

その前提は、得られる配当をすべて再投資すること。

IBMは成長著しかったが、株主の期待も高く、株価も高かった。

PMは株主の期待がそれほど高くないため、配当を再投資することで順調に株式購入数を増やすことができた。

これを積み立てるとPMのリターンが、IBMのリターンを凌いでいた。

 

成長する企業に投資するのが必ずしも正解であるとはいえない。

特に長期で投資を行う場合は、IBMのような企業よりは、PMのような企業を選ぶ方が正解であることもある。

15〜20年くらいのスパンの投資を行いたいので、流行りの企業に目移りしすぎることなく、冴えないな〜と思うくらいの企業を選んで行くのがよさそう。

 

時に裏打ちされた勝利

セクターという分類がある。

  • ヘルスケア
  • 生活必需品
  • 通信
  • IT
  • 一般消費財
  • エネルギー
  • 公益
  • 資本財
  • 金融
  • 素材
  • 不動産

このセクター別で見たとき、1950年代からの50年でリターンが大きかった銘柄は「ヘルスケア」と「生活必需品」であったらしい。

「金融」とか「IT」は確かに成長しており、市場に占める割合は増えているものの、リターンが大きかったのは「ヘルスケア」と「生活必需品」であったらしい。

 

このふたつは確かに経済の浮き沈みに左右されすぎないのかもしれない。

生きていくために必要だから。

そして、当たり前にあるだけのものなので期待値も高すぎなかったのかもしれない。

 

「ヘルスケア」と「生活必需品」のすごいところが、自身が持つブランドを世界中に展開していること。

「生活必需品」のコカコーラとかまさにそう。

徹底して自身のブランドを磨き、世界中に行き渡らせる。

 

これをできている企業のリターンがやはり大きく、そういう企業を選ぶのがよさそう。

 

下落相場のプロテクター

配当が出れば、下落相場でもインカムゲインが得られるのでプロテクターになる。

高配当であればあるほどプロテクターになる。

そして、その配当を下落相場でもビビらずに再投資すれば、安価で株を買い増せる。

株数が増えていれば、上昇相場に転換したときにはアクセルに転換する。

 

下落相場は不安でいっぱいだけど、配当が入るんだと思えれば気休めになる。

そして、投資方針(配当が出たら再投資に回す)を変えずに突き進むことができる。

この考えができるのは長期投資のリターンとしても、精神衛生としてもよさそう。

 

配当比率が高い銘柄を選んで投資していくのがよさそう。

 

 

まとめ

数字を用いつつ、どのようにすればいいかがすごく具体的に書いてあるので、ぼんやりしていた部分がクリアになった。

考え方として大事なことは、以下の通り。

  1. 流行りの企業に目移りせず、斜陽産業かなと勘違いするようなところにいる優良企業に投資するのがよさそう
  2. 「ヘルスケア」と「生活必需品」セクターを中心に、ブランドを世界へ展開している企業に投資するのがよさそう
  3. 配当の高い銘柄に投資して、得られた配当で再投資を繰り返し、株数を着実に増やしていくのがよさそう
  4. 米国株ってあんまり考えたこともなかったけど、世界的に有名な企業が米国に多いのでよさそう

 

我が家のポートフォリオも考えはじめよう。